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2026.10.29

ほぼ月イチblog  富士南麓の12箇月  ── Vol.9

季節が混在したような日が、先月から続いています。

今年の9月はほんとうに、雨の多い月でした。

蒸し暑さの中で雨が続くと、終わったはずの梅雨が復活したのかと錯覚したり。

10月に入ってからは20日くらいまで、日中は夏の暑さに。

陽射しは強く、気温もあがり、Tシャツで過ごせるほど。

10月にTシャツ1枚とは、不思議な感じです。

そして再び台風が発生するなど、毎日、天気予報から目が離せません。

 

それでも湿気は減りました。午前4時台、見上げれば満天の星。

それが午前5時台になると、東の山ぎわが、ほんのり明るくなってきます。

雲のない日はグラデーションの妙。雲のある日はまだ見えぬ陽光を下から浴びて、

暗赤色、淡紅、オレンジ、黄み、むらさき等が混然一体となり、

しかも刻々と変化していく。茜雲(あかねぐも)、曙(あけぼの)・・・

茜色や曙色は、本来はカラーチップ1枚で表せるものではなく、

そこには時間の経過も含まれているように感じます。

そして午前6時を回る頃には、いよいよ太陽が顔を出します。

1時間ほどの天空のショウに見とれていたら、もう星はどこにもなく。

 

童謡詩人・金子みすゞの作品『星とたんぽぽ』のなかに、「昼のお星は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。」の一文があります。

望遠鏡を使えば、昼間の星も見ることができます。

見えぬけれども、あるんですね。

 

真東を向き、屋根のてっぺんや電線にとまった小鳥たちと一緒に

しばし日の出を眺めて部屋に戻ると、“朝の甘酒”で冷えた身体を温めなおして。

夕暮れだけでなく、「秋のあけぼの」も悪くないと思うんですよ、清少納言さん。

ゆっくりゆっくりとですが、でも確実に変化している───

そんな夜明け前が、いいんです。

秋バラの季節。公園内のカフェからも、富士山が見えます ※富士市中央公園にて