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2026.09.28

ほぼ月イチblog  富士南麓の12箇月  ── Vol.8

雨天でも曇天でもない日の深夜。

富士市の南側から北の方角を見ると、空の低い位置に輝く星が。

あんなところに、あんなに明るい星など見えたかなぁ?と思い、視線を

右下から左上に動かしていくと・・・それは星ではなく、山頂から

御来光を拝もうと登山を試みている人たちのあかりだということが分かります。

真っ暗で見えませんが、確かに富士の稜線と重なります。

 

富士山には「吉田」、「須走」、「御殿場」、「富士宮」の4つの登山道があり、

「吉田」は山梨県側、残りの3つは静岡県側となります。

富士山の登山シーズンは例年、7月上旬から9月上旬まで。

正式な日程はシーズン前に発表されますが、

今年は「吉田」ルートと「須走」ルートが7月1日に開山し、

「御殿場」ルートと「富士宮」ルートは7月10日の開山でした。

 

明滅する灯火は山頂までですが、視線は自然とその延長線上に瞬く

星々にもつながり、どこまでも天空に駆け上がっていくよう。

ジョバンニとカムパネルラの二人が、まるで五合目の銀河ステーションから

銀河鉄道に乗車し、山頂、そして剣ヶ峰の停車場も超えて、

天の川にまで旅をする───そんな一夜にも見えてきます。

 

今年の閉山は4ルートとも9月10日でしたから、

五合目から山頂への登山道は通行禁止の期間に入っています

(※富士宮ルートの五合目から六合目までは、積雪状況により変動あり)。

今月、前線は頻繁に移動し、ひっきりなしに台風がやってきて、

湿度や気温の変化も大きく、たいていは、曇りか雨か、大雨か───。

そんな日々の繰り返しで過ぎていった感があります。

イメージの中の“秋晴れ”と言える日は、なんだか数えるほどしかなかったような。

それでも闇に浮かぶ光の道は、富士の麓に住む人にとっては夏の風物詩でもあり、

これが終わると、季節は確実に、次の変化に向かって動き出します。

 

9月の下旬ですが、朝顔が咲いていました ※富士市内某所にて