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2026.06.26
ほぼ月イチblog 富士南麓の12箇月 ── Vol.5
今年の東海の梅雨入りは6月7日でした。
6月は天候が安定しない時期。雨の日、曇りの日。台風もやってくるし、気温の変化も目まぐるしい。
それでも毎日雨が降り続くというわけではなく、最高気温が“真夏並み”の日もありますが、
梅雨明け後の夏本番とは、“暑さの質”が異なります。
晴れた日なら湿度はそれほどでもなく、そんな時は意外にも、戸外が気持ちよく感じられる月です。
今年は印象派のスーパースターであるクロード・モネ(1840-1926)の、没後100年の節目。
印象派とは、権威主義的な官展(=サロン)に反旗を翻し、
光や風や空気をカンバスに捉えることに挑戦したパンクな画家たち。
その特徴を二つ挙げるとすれば、「戸外制作」(アトリエを飛び出し実際の景色を見ながら描く)と、
「筆触分割」(絵具を混ぜずに原色を置いていく)の手法ということになるでしょうか。
「モネの師」と呼ばれる画家に、ヨーハン・バルトールト・ヨンキント(1819-1891)と、
ウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)がいます。
二人はモネを屋外での制作に導き、印象派に先んじて自然の表現を追求したので「印象派の先駆者」とも呼ばれます。
そのブーダンは、1830年頃からバルビゾン村で風景を描いていたバルビゾン派の画家たちとの交流から画家を志しています。
「戸外制作」は印象派が最初だったわけではないんですね。二人の師は、20世紀を見ることなく世を去ります。
40代から徐々に評価を得たモネは43歳でジヴェルニーに移り住み、
そこに自ら池を掘り、睡蓮を植え、理想の庭づくりをします。
そこから更に数々の「連作」が生まれるわけですが、後年、ブーダンとヨンキントが自身の師匠であると語っています。
有名になっても、謙虚さを失わない───モネって、いいヤツ。
紫陽花。優しい雨が降ってくるのを、ちょっとぼんやり待っていました ※富士市内某所にて
