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2026.05.26

ほぼ月イチblog  富士南麓の12箇月  ── Vol.4

満開の桜の花は、すでに過去の記憶───。

富士市ユニバーサル就労支援センターが入るここフィランセ(建物の名称)の敷地内には、さまざまな草木が植えられています。

桜花の後を追うように咲き誇っていたハナミズキが、ちょうどガーデンアーチの手前、駐輪場の入口付近にあり、

毎朝楽しませてくれていましたが、その花もすっかり落ちてしまい、日中は汗ばむほどの陽気へと変わりました。

 

フィランセ付近でも、時々ツバメの姿が見られます。

ベルベットのフォーマルな装いで、素早く空を舞うその姿は、小さいながらも、どこか気品があります。

絵本の世界でもツバメは好意的に描かれる存在で、オスカー・ワイルドの『幸福な王子』では大活躍、ほとんど主人公はツバメといっていいくらいに。

 

ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『おやゆび姫』にもツバメが登場します。

ヒキガエル、川の魚、蝶、コガネムシ、ノネズミ、モグラ・・・様々な生き物が出てきますが、ツバメの登場シーンはなかなか衝撃的。

親切なノネズミのお婆さんの家とモグラの紳士の家とをつなぐ地下通路の途中で、倒れて死んでいるという設定ですから。

おやゆびほどの背丈しかないおやゆび姫にとっては、ツバメは巨大な生き物。でも、おやゆび姫が温めてあげると、ツバメは息を吹き返します。

冬の寒さで気を失っていただけだったんですね。どうやってモグラの通路に自分がいるのかさえも思い出せない、と。ジェイソン・ボーン並です。

 

登場する生き物たちの多くは、おやゆび姫の気持ちとは無関係に、一方的な行動を取ります。でもツバメだけは、おやゆび姫の意思を尊重する。そして遂に・・・。

この後の展開は、お近くの図書館で確かめてみてください。

 

富士市民の花は、バラ。青空と山肌が同じ色に見えます ※富士市中央公園にて