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2025.12.17

ひきこもり支援の第一歩とは?見えないSOSに気づくための講演会

1211日(木)、富士市文化会館ロゼシアターにおいて、令和7年度第2回富士市ユニバーサル就労相談窓口連絡会を開催し、

富士市内の相談関係機関14事業所19名が参加しました。

 

 

今回は、『見えないSOSに気づくために ~各機関ができるひきこもり支援の第一歩~』と題し、

特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会本部事務局・ソーシャルワーカーの深谷守貞氏をお招きして講演と事例検討を行いました。

 

まず、ひきこもりを取り巻く現状について、具体的な数字を交えながら解説いただきました。

背景にある課題の多様性を改めて浮き彫りにした上で、支援の段階的なプロセスや、家庭内における対応の重要性についてお話しいただきました。

また、実際のケースを用いた事例検討を実施。

参加者を交えた意見交換を通じ、より実践的な学びを深める時間となりました。

 

ひきこもり支援は、不登校や「8050問題」など、世帯全体が複合的な課題を抱えているケースも少なくありません。

今回の研修を通じ、各相談窓口での早期発見、そして多機関連携による支援の質の向上が不可欠であることを再認識する貴重な機会となりました。

2時間にわたる深谷先生の熱のこもった講演に、会場からは惜しみない拍手が送られ、盛況のうちに閉幕いたしました。

 

 

 

参加者からは、

 

「日々、ひきこもりの方々の就労支援を行っているので、本日の講演がとてもためになりました。

事例検討を通して、「こうやって支援機関とつながればいいんだ!」と気づきを得ることができ、

学びの多い時間になりました。よりKHJの活動について詳しく知りたいと思いました」

 

「本日の勉強会は心に響きました。先生の要支援者とつながり続けることがとても大切で、

安心してひきこもり続けるための支援が重要であるという言葉はとても強く心に残っています」

 

「今回の講演内容は、ひきこもり家庭の支援の仕方がよく分かるものでした。

ひきこもり世帯の情報は入ってくるが、接点をもつ入口がむずかしい現状ですが、

多くの機関が連携して対応すれば改善に向けて取り組めるのではないかと思いました」

 

「講演にて、貴重なお話を聞くことができた。自身の所属する機関業務とは違う考え方など、

『見えていない部分の重要性』を再認識することができました」

 

「他機関連携の必要性、重要性について、あらためて確認できました。

最適な連携のために支援者自ら関係機関との日頃からの意見交換などの機会を設けておくことも必要だと思う」

 

などの声があがりました。

 

ユニバーサル就労支援センターでは、各相談窓口と当センターとの連携強化のため、相談窓口連絡会を定期的に開催しております。

 

支援を必要としている人が、その方にあった支援に的確につながるよう、関係機関と連携を図りながら、支援を進めてまいりたいと思います。